キミに送る約束~空に向かって~
「怖がっちゃって可愛いー!」
「やっやだ!離してっ!」
見るとそこにはいかにも悪そうな男に
囲まれた心愛がいた
心愛の肩にはそいつらの手が置かれていた
「慧っ!」
目に涙をためた心愛が俺の名前をよんだ
俺はこぶしを握ってその男に殴りかかった
─バシイッ
強い音のせいか周りの視線を集めた
「いってえな!何すんだよ!」
地面に倒れている男。
口元に血がにじんでいた
「さと.....し。」
「おいっ!ボーっとしてねえでいくぞ!」
心愛の腕を掴んで走る
「おい!待てや!」
後ろから追いかけてくる男の足音
それから逃れるために必死に心愛と走る
近づいてきた男から心愛を避けるために
俺は男を蹴り上げた
また男は地面に倒れる
「おいっ!ってざけんなよ!」
周りにいた大人に男は囲まれて身動きが
出来ない状態
「警察呼びましたからねっ!」
大人達が後ろでそう言ったのが聞こえた。
「慧っ!もう走んなくていいって!あいつら
捕まえられたよっ!」
心愛は隣で何度も叫ぶ