キミに送る約束~空に向かって~
キミと重なった思い
心愛Side
─────────あれから数ヶ月の月日が流れた。
そしてあたしと慧に初めての春が訪れた。
慧電車の中だけで一緒という関係の
女の子達もいて周りの視線が不安
だった。でも周りからは嫌な視線や
嫌がらせを受けることはなかった。
きっとみんなあたし達はただ幼馴染で
家が隣だから一緒に来ているだけだと
思っているらしい─.....
でもそのほうがあたしにとってはいい。
変に噂されるのも嫌だしやっぱり...
恥ずかしいし......
ちゃんと付き合っているってことは親しい人
にしか教えていない。
やっぱ慧ファンの子は怖いし...
慧は鈍感だから気づいていないけど慧が
電車に乗るだけで周りの女の子達は
大騒ぎ。
昔は慧の事を好きな子達に幼馴染だからと
いって嫌がらせとか受けた事もある
けどいつのまにかそんなことはなくなっていた
慧の目線はもうあたしには向けていないって
誰もがわかっていたから─...
けど.....今はこうやってちゃんと
あたしに向けてくれている...
それだけで...幸せ.....
「おは......ょ。」
「はよ。」
やっぱりこの朝のあいさつを交わすだけでも
緊張しちゃう///
なんか慧朝寝ぼけてて可愛いんだもんッ!///