キミに送る約束~空に向かって~

──────それから数日が経った

この日はあたしは千尋と久々に放課後
遊ぶことにして慧とは別々に帰ることに
なっていた


「じゃーね♪」


千尋と遊び歩いて別れた
少し早足で家まで帰る

春だからといってもまだ少し肌寒い

家の前まで来て足を止めた


隣の家に入って行く人影─


「司.....くん?」


そう呼ぶと司くんが振り向いてこっちを見る


「あれ?今帰り?」

「あぁ─...。」

「そっそっか。じゃっじゃーね?」

「あぁ─.....」


素っ気無い返事をして司くんは家へ入っていった


どうしたんだろう...?
最近元気がない...?










「兄貴が元気ない?」


部屋にあるお互いのベランダにでて
司くんが元気がない事を慧に話した。

あたしの部屋にもベランダがあり慧の部屋にもある。
ベランダは向かい合わせで外に出ると
すぐ話が出来る


「うん。前だったら外で会っても結構喋ってたんだけど
今日は1分もしないうちに家に入っちゃって...。」


こんな司くん初めてみた


「知らねえよ。家の中でも普通だし。」


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