キミに送る約束~空に向かって~
でもそれよりもっと驚いているのは
心愛で......
─パシンッ
頬に痛みを感じる
目の前にいる心愛は涙を流していた
「やっぱり...あたしはいつまでたっても
代わり...だね」
「違う!俺は心愛が好きだ「慧...いい加減
忘れようよ。忘れられないなら...あたし...
もう無理だよ。慧の隣にいられない。
だってあたしの場所はないから。慧の隣には
梓ちゃんがまだいるんだもん...」
心愛の声はかすかに震えている
「信じてたの...あの言葉。あたしをスキって...
本物だと思ってたの。でも...違うんだね」
「...心愛「代わりでも良かったよ?いいよ?
けど...慧はもうどの代わりでも
無理じゃないっ!梓ちゃんじゃなきゃ
だめじゃないっ!」
心愛はそう言って俺の手を握る
「ごめん...代わりになるって言ったのに。
なれなかった.....慧に無理させてごめん。
忘れさせれなくて...ごめん。
幼馴染も.....失格だよ─.....」
「心愛.....」
心愛が俺の手を離した
「さよなら.....」
そう言って心愛は走り去っていく─...
今追いかければ間に合う....
今追いかければ.....
でも足が地面についているかのように...
動かない.....
追いかければ...間に合うのに.....
だけど.....俺は追いかけれなかった
そうしていつも大切なものを...
失っていくんだ─.....