キミに送る約束~空に向かって~
「.....」
「もう俺見てられねえっつったろ?
俺は、俺で動く。今まで見たく遠慮なんて
しねえよ。好きだ、心愛っ──」
あたしは、缶を握り締めて息を思いっきり吸う
「っっ─....司くんの気持ちは嬉しいけど...
あたし......やっぱり慧が好きなの。
気づいたらいつもアイツのこと考えて
いるの。司くんには、すごく支えられた。
あたし1人じゃないんだ─って思えた。
だからすごく感謝してるよ」
司くんは黙ったままうつむいている
「司くんと一緒になれば確かに幸せになれるって
思う。きっと司くんは、あたしを絶対に1人に
しないよね?でも...幸せかどうかは、
あたしが決めることだし...それに.....」
「それに?」
「慧をあたしが支えたいんだ─」
「っっ─.....」
「だから....ごめん。司くんの気持ちは、
すっごく嬉しいけど...「あーぁ!」
司くんは、急に立ち上がって伸びをする
「司くん?」
「今の俺超かっこ悪いよなー!」
「そんなことな「じゃあ、慧とどっちがカッコいい?」
「へ─っ!?」
「ぷっ!嘘だって。そんな事聞かねぇ─よ!
あぁー!もうホント俺は、いつもいつもダメだな」
初めて...こんな司くんを見た
いつも冷静で...物静かであたし達よりも大分
大人っぽい司くんがこんなに
喋るなんて.....
「なぁ、心愛?」
「なっ何?」
「俺...やっぱ諦めたくねえ─」
「へっ!?」
急に抱きしめられる