キミに送る約束~空に向かって~
「ほんとにー?」
「あぁ!まぢだって!心愛はもう自分の宿題
やってろ。俺もう全部解けるから」
「噓だぁ─」
クスクス笑いながらも心愛はすぐに
宿題に夢中になってしまう
すげえ集中力だよなぁ─...
俺も見習わなきゃな.....
最近の俺は、帰ったら短い時間だけど
机に向かっている
本当だったら心愛とベランダでずっと
喋っていたけど心愛は行きたい大学が
あるって言っていたから邪魔は、できねえ
だから俺も心愛と少しでも釣り合うように
勉強をしている
「じゃ、今日はサンキューな」
「うん。分からないとこあったらメールでも
してくれたらベランダで教えるからね?」
「あぁ、ありがとう。けどもう大丈夫だって」
俺は手でピースマークを作る
「ふふ、どこからそんな自信が来るんだか」
「うっせ。じゃあ、心愛も頑張れよ」
心愛の頭を優しく撫でる
「うん。ばいばい♪」
それから家に入って真っ暗な家に
明かりをつける
カーテンを閉めていると食卓テーブルに
メモ帳が1つ乗っかっていた
この時は母さんじゃねえ.....
兄貴だ.....
急いで書いたのか字が少し汚い
【しばらく友達の家に泊まります。
心配しないでください。 司】
それだけ書いてあった
「友達の家泊まるって.....」