キミに送る約束~空に向かって~
兄貴は一体何を考えているんだ...?
「ただいまー」
母さんの声が聞こえた
「あら、慧帰っていたの」
沢山食材が詰まったエコバッグを重そうに
持った母さんがリビングに入ってくる
「あぁ、今帰ったところ。それよりこれ」
メモ帳を母さんに手渡す
「何ー?..........ってはぁ!?
何よ、これ!」
「知らねえよ。兄貴何かあったのかよ?」
「朝は、普通に大学言ってたわよ?
何ー、彼女とか?」
彼女.....?
「嫌...それは、ねえと思う」
「えぇ?何であんたが分かるのよ」
「嫌...なんとなく」
だってこの間まで兄貴は心愛が好き
だったんだから.....
そんなすぐあの兄貴がコロコロ変わるか?
「はぁ─...どうせ明日になったら帰って
来るんじゃないかしら。全く就職活動前だって
言うのにあの子は何考えて
いるんだか.....」
冷蔵庫に母さんは食材をつめて行く
「後で司に電話しといて」
「はぁ?母さんがすりゃいいだろ」
「あたしの電話は出ないのよ!」
「ふ、何だよそ.....」
─ズキン、ズキンッ
急にしだした頭痛.....