キミに送る約束~空に向かって~

翌朝.....

心愛にメールを一通送る


【わりぃ。微熱あるから今日は学校休む。
明日は行けると思うから。ごめん】


するとすぐ返信が来た


【大丈夫?あんまり無理しないで今日は
ちゃんと寝ててね?】

【あぁ、大丈夫だよ。ありがとうな。
いってらっしゃい】


窓から心愛が自転車を押して行く姿が
見えた

心愛は、わざわざ逆方向の俺の家の前まで
立ち止まる

俺は窓から顔を出して手を振る


「いってらっしゃい」


すると心愛は驚いたような顔をしたが
すぐに微笑んだ


「いってきます♪」


心愛を見送って俺は着替えて1階に行く

わざわざ仕事を休んだ母さんが待っていた


「これ、お粥作ったから食べて行きなさい」

「別に病人じゃねえから普通のパンで
いいよ」

「何言ってんのよ!いいから食べなさい」

「へいへい」


椅子に座って食べる


「.....なぁ、母さん。そういえば兄貴に
連絡ついた?」


結局昨日はあのまま俺は寝かされて
母さんが連絡を入れることになった


「それがつかないのよ。ずっと電源
切ったままだし...メールは何件か
送ったからそのうち見ると思うんだけど...
それより司の心配はしなくていいから
あんたは自分の体を大切にしなさい!」


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