キミに送る約束~空に向かって~

「慧.....」


病院の屋上にいた慧
やっと探して見つけた慧...
今すぐ抱きしめたくて駆け寄った

けどあたしの足は、すぐに止まった

まるで地面に凍りついたかのように...


「慧.....?どうした...の?」


慧は、屋上から下を眺めている


「さとっ「聡さん...助かんねえかも
しれねえ...らしいぜ?」

「え...?」

「余命...宣告されていたらしいからさ...
聡さんの両親ももう...諦めかけているんだよ...」

「そん.....な」


慧は、ズボンの裾を握り締める


「恋人も...いたらしいぜ?けど...聡さん
恋人に別れのメール打ったまま
送信してなかったんだよ.....」


あたしは、黙って慧の隣に寄り添う


「なぁ、神様っているのかな...」


慧は、悲しそうに空を見上げる


「俺...俺っ...「慧っ!」


あたしは、ギュッと慧を抱きしめた
ギューっと...ギューっと....
抱きしめた


「心愛...俺...「何も言わなくていいよ」


何も...言わなくて良い


「約束したでしょ?あたしが慧のこと
支えるって─.....」


あたしが...慧の悲しみ半分
受け止めるから...

だから.....


「あたしのこと信じて?」

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