キミに送る約束~空に向かって~
「もういい!慧のばか!自分だけずるい!」
「.....あー、もう!」
慧は、髪をくしゃくしゃにしてあたしに
手紙を見せる
「ここあが女子は...ここあが好きの
間違いなんだよ!」
「.....へ━?」
間抜けな声が出たあたし
目の前の慧は、また髪をくしゃくしゃにする
「だから...ったくもう!いちいちほんと
うるせえ奴だな!」
「なっ、そこまで言わなくたっていいじゃん!
.....で?」
「は?」
「だっだから!その手紙見せて...どうする
つもりだったの?」
慧は、ため息を吐いてあたしを睨みつける
「お前は、どんな答えを待っているわけ?」
「どっどんな答えって...」
やっぱ...漫画みたいなロマンチックに憧れる...
なんて言ったら絶対ひかれる!
「とっとにかく慧がしたかったことを
知りたいだけ!」
「別に...ガキの頃だし普段言えねえから
好きだって伝えたかっただけじゃね?」
な━っ.....!
そっその程度の気持ちだったんだ...
ちょっと期待したあたしがばかだったー!
「もう、わかった!じゃあ、帰ろう」
ここまで頑張ってタイムカプセル探したのに...
「あ、心愛!」
公園から出て行こうとするあたしの手首を
掴んで慧は、そのままあたしを引っ張って
抱きしめた
「なっ何よ...」