キミに送る約束~空に向かって~

急にあたしの左手をとる


「慧...?」


慧は、ゆっくりあたしの薬指におもちゃの
指輪をはめる

指輪は、指の節の部分で止まってしまった


「っぷ!だっさ」


なっ!ひどい!


「こっこれは、子供用だからよ!」


まるであたしが太ってるみたいじゃん!
そんなに指は、細くないけど...


「そうだなー。子供用だもんなー。心愛ちゃんは、
大人だもんなー」

「はあ?何それ...」

「俺たち...大人になったんだな━って思ってさ」


慧は、夜空を見上げる

星.....きれい━


「これは、はまんなかったけどさ...「へ?」

「大学卒業して...就職して...ちゃんと金貯めて
心愛のこと養える分稼げるようになったら
心愛でもはまる指輪買って...
プロポーズしてやるよ」

「えっ!?///」


慧は、意地悪そうな顔をして微笑む


「だからちゃんと隣あけとけよ?」


どこかで聞き覚えのある言葉.....


「返事は?」


ほんっとうに心配性なんだから.....


「ばーか!だからずっとあいてるってば!」


涙が零れ落ちるのなんてもう
我慢できなかった

大粒の涙が零れ落ちる


「泣きすぎだっつーの」
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