キミに送る約束~空に向かって~

「ばかー!泣かしてるのは慧でしょ!」

「そうだな...じゃあ、責任取らなきゃな」

「へ.....?」


慧が急にあたしに触れるだけのキスをする


「泣き止んだ...?」


ビックリして固まったあたしを見て笑う


「心愛.....本当に感謝してるよ...
誰よりも.....」


慧があたしの耳元で呟く

それを聞いてあたしは、もう涙が溢れる


「俺以外の男の前で泣くなよな」


慧は、わざとリップ音を響かして
キスをする

急に体が熱くなる
顔だってきっと真っ赤に違いない


いつだってあたしは、慧に敵わない


全部...全部が好き━



幼馴染じゃなければどんなに良かった
だろうと思っていた...

だけど今思うことは、ただ一つ


幼馴染でよかった.....


幼馴染で彼氏なキミが大好きです


わざと耳元で呟く意地悪なキミが大好きです



キミが耳元で呟いた言葉.....

「愛してる━...」

きっとこの先一生忘れない



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