キミに送る約束~空に向かって~
「げっ!」
悪口を言っていた女は、あたしを見て
顔を曇らせる
そんなに焦るんだったら一々ここで
悪口言うなっつーの!
ほんと馬鹿なんじゃない?
小学生を相手にしている気分...
「あ、あんたさー...」
「は...い?」
あたしに話しかけられて肩を震わせる
一々びびんなっつーの
「結構良い度胸してるわよね♪それくらい
バイトにも頑張ってほしいんだけどなー」
「は...はは...」
あたしは、そいつにわざとらしく微笑んで
更衣室から出る
「何よ、あいつー!」
だから聞こえてるっつーの...
ほんと学習能力ないやつ.....
いちいち女で群れてばかばかしい...
「あのぉ~おすすめってありますか?」
男目当てで毎日何も買いもせず来る女も
いるし.....
「おすすめは...これっすっかね?」
神楽がおすすめするものは店で一番
高いものだし.....
「えぇ~、高くて買えないー...もっと
安いものないのぉ~?」
「僕は、これが一番おいしいと
思うんすよねー。ぜひあなたにも食べて
ほしいなー」
「えぇ~...そんなぁ~♪」
...ほんっとーにばかばかしい!