キミに送る約束~空に向かって~
あたしは、甘ったるい声を出している
女と神楽を睨み付けた
女は、気づかずずっと神楽にベタベタしている
あたしは、ばからしくなって
すぐに仕事に戻った
あたしが睨んでいた事を神楽が
気づいていたなんて知らずに─...
「お疲れ様でした」
バイトが終わって私服に着替えて
店から出て行こうとした
もうほとんどみんな帰っていて
たぶんあたししかいない
「はぁあ─...」
電気を消そうとすると小さな明かりが見えた
何だろうと見ると携帯の光だった
覗くとそこに人影が見える
携帯の画面にはプリクラが表示されていた
可愛い女の子.....
隣に写っていたのは.....
「.....あ、まだいたんだ」
「あ.....うん」
携帯覗いていたこと...バレた?
「神楽こそ...帰んないの?」
「あぁ─...今帰るとこ...っっ!」
「ちょっ、どうしたの!?」
頭を抱えてその場にしゃがみ込む
慌ててあたしは、駆け寄る
「大っ...丈夫だ...」
「全然大丈夫じゃないじゃん!あんたばか!?」
「.....別にどうってことねえよ」
神楽は、その場で5分くらいしゃがみ込んでいたら
急に立ち上がった
「めっちゃ顔色悪いじゃん!風邪?」
神楽のおでこに手を触れようとした