キミに送る約束~空に向かって~
卒業証書を貰って降壇する
席に着くまでずっと目で追う
ちゃんともらえたのかな...
大丈夫かな.....
なんて心配が収まらない
そして慧を含む卒業生が退場していった
あたし達3人は、校門の前で慧を待つ
「心愛ーっ!」
声が聞こえて振り向くと司くんと
慧のお母さんがいた
「司くんっ!来てたんだ」
「あぁ、わざわざ仕事休んでなー」
司くんなんてしっかりスーツを着こなして
もう社会人
ここ最近急に大人っぽくなったような
気がする
「司くん最近いずみとはどう?」
「どうって.....まぁ...まぁかな♪」
そう。司くんは、なんといずみと付き合うことに
なったんだ
初めて聞いたときは本当に驚いたけど
今は、ラブラブで羨ましいくらい
司くんがいずみのバイト先にしょっちゅう
通って付き合う事になったんだって
「慧、遅いなー」
「心愛!やばいって!」
「えっ!?何が?」
宗佑くんがあたふたする
「慧が女子に囲まれてんだよ!このままだと
第二ボタン取られちまうぞ!」
へ─...?
「心愛!大変じゃん!行って来な!」
千尋があたしの背中を押す
「ちょっと待って!なっ何であたしが?」
「欲しくないの!?」