キミに送る約束~空に向かって~
どいつもこいつもみんな梓に
話しかけやがって.....!
「ほっほら!早く行こ?」
そう言って梓は俺の背中をおす。
仕方がなく俺は梓とプリンを買って
心愛の家まで行く事にした。
──────.....
「やっぱさ、いつ来ても...デッカ!」
心愛の家の前で大きな声をあげる梓。
俺は、しーっ と人差し指を口の前に
おく。
「だって...いつも思うんだもん。」
「まぁ...なんたって父親は医者だからな。」
心愛の父親は大学病院に勤めている。
心愛の母さんは看護し。
だから心愛も医療系に興味が
あってもおかしくないのに心愛の口から
そんなことは聞いたことはない。
「ま、入りますか。」
俺は心愛の家のチャイムをならした。
「はーい!」
家から出て来たのは心愛の母さんだった。
「おばさん、こんにちは♪」
「こんにちはー。」
俺と梓は声をそろえていう。
「あら、どうしたの?」
「今日心愛先輩見なかったんで休んだのかと
あたし思って.....。」
少しモジモジした梓が言う