先生と私とリップと…

放課後…



生徒があまり近づかない校舎の一室に先生はいつも居る


今日も生徒は居なくて
私の足音だけが響く


目的地に着いて戸に手を添えようとした…


ガラガラッ


戸が開いたと同時に1つの影が私を覆った


「来るの遅かったな」


そう言って先生は廊下に顔だけ出して左右に振って


「ほら、早く入れ」


と、言いながら私の腕を掴んで引っ張った


戸を閉めた先生の背中に抱きついた私は


「先生!リップ返してください」


と言った


先生はビックリもせず、私と手を繋いで「おいで」と言って私を部屋の奥まで連れていく




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