PERFECT 勇気の花
なんで…
フラッ……
足がふらつき、我に返る。
手足が、ガクガク震えている。
ふぅーっと息を吐き、決断する。
“私は…生きていない方が、良いんだ…さよなら。”
ゆっくり深呼吸をして、一歩、前に出る。
ここは5階建ての、私の学校の、屋上。
風が、諸に当たる。


その頃。
学校の近くの、寺で、雑誌の写真撮影をしている、グループが居た。
「よし!じゃ今日は、撮影終了です!」
「ありがとうございました!」
やっと、おわったー
「なぁ、この後、この辺観光していかね?」
リーダーの勇作こと革梨勇作が、呼びかける。
「ああ、いいぞ!」
特に、用事もないのでオッケーする。
「じゃー俺もー」
ちょっと、幼稚な畑中恭平もオッケーする。
多数決で勝ったので、
もう行く気満々の勇作が、変装を始める。
それを見た、亀澤翔と田中竜也も諦めた様に変装を始める。
俺等も変装を始めるが、竜也の変装が、おかしい、明らかに女の子見たいだ。
「和、どう?」
竜也が聞いてくる。
「似合うんじゃね?」
と返す、女の子と見たら可愛い方だ。
「勇作。もうそろそろ行こうぜー」
翔が急かす。
「よし!行こう!!」
全員の、変装が終わり、
勇作が呼びかける。
皆で、道を歩く。
「この学校、おおっきーな!中学っぽいね」
恭平が、指を指しながらいう、本当に幼稚園児みたいだ。
「おい…」
俺等とは明かに、違うトーンの低い声で、勇作が言う。
「ん?」
俺等も勇作の、目線の先を追う。
「まさか。あれって…」
見てるのが、怖くなる。
女の子が今にも、屋上から飛び降りようとしている。
恭平は、しゃがみ込んで、しまった。
そんな、恭平を翔が、宥める。
「俺、行ってくる」
俺はじっとしている自分が、怖くなり、走り出した。
ガシャン!
っと音を立て、柵を登る。
すぐに、先生が、追ってきた。
「おい!お前!」
凄い剣幕で追ってくる先生に、勇作が事情を説明してくれた。
「ありがとう!」
勇作に、叫び、校舎を目指す。
校舎下に着こうとした時に、その子が、飛び降りた。
「あ!」
急いで着地点を探す。
「うっ!」
その場所に、着くのと、その子が落ちてくるのが同時だった。
すぐに、さっきの先生と、校長らしき人が到着し、救急車に、連絡をとってくれた。



ピーポーピーポー…
っと音がし、すぐに救急の隊員が来た。
勇作が、事情を説明し、俺と翔は付き添った。



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