PERFECT 勇気の花
嫌味ったらしく、山田っと、言う。
その声で女の子達が私を囲む。
外からは、ただ固まって話している様にしか、見えないだろう。
「どういうこと?」
「…………」
「なんで、出てんの?」
「…………」
ずっと無言でいると。
ぐいっ!
誰かが、私の髪の毛を引っ張った。
「…っ!…痛い…」
「痛いに決まってんじゃん。髪引っ張ってんだから。」
周りから笑い声が聞こえる。
「今日ね、放課後、体育館倉庫に来てくれる?ってか、来な!前の学校の奴らもいるから。」
それだけ言って、自分たちの席に戻って行った。
私も席に着くと侑くんが、どうしたの?って聞いて来た。
私は曖昧に答え、ただ時間が止まればいいのにっと祈った。


放課後。
体育館倉庫に行く。
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