PERFECT 勇気の花


どういうこと?
よかったって?
「あの…さ」
和也さんが、真剣な顔で、話してきた。
「はい…」
「とりあえず、俺ん家こない?」
「え?…」
どういうこと?
「とりあえず、俺ん家で、涼子ちゃん?を引き取るってこと」
「良いんですか?…こんな、私が…」
いいながら下を向く。
「ああ、全然!」
「ありがとう、ございます」
喜んで良いのか、わからない。
「でも……」
その後を言おうとした時に、和也さんが、私の声を遮った。
「じゃ。退院の手続きしてくるな!」
「おれもーーー!」
もう一人、着いて行く。
なんか、四人だと、気まずい…
「あの、迷惑掛けて、すみません!私…」
深く、深く、頭を下げる。
そんな、私も無視して。
「俺は、福澤翔!よろしくな?」
「え……」
「俺は田中竜也、よろしくね?」
「は、はい」
いきなり自己紹介が、始まる。
「俺は、さっきも言ったけど、革梨勇作、さっき和と出て行ったのが、畑中恭平、」
「はい…」
もう、誰が誰だかわかんなくなって来た。
「で?…」
竜也さんが、身を乗り出して、聞いて来る。
「あ…っと…私、は水上涼子…です。よろしくお願います。」
「涼子ちゃん。ね!よろしく!」
竜也さんがニコッと笑う。
「もしかして…貴方たちって」
薄々は、わかっていた、だけど、気になる。
「あ、ああ、ま、一様ね!KAMINZって、グループなんだけど、
わかるかな?」
知らない、訳がない。
大好きな、大好きな、グループだから。
「知ってます…大好きな、グループですから。」
そっと答える。
その時。
「あーーーーーー!!」
和也さんと、恭平さんが、帰って来ていたらしく、大声を、上げた。
「和!どうした?」
恭平さんが慌てている。
「涼子ちゃん。俺に、ファンレター、送ったか?」



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