Kissしてダーリン[短篇]
宮野淳、私の彼氏。
「淳、嘘でしょ!?」
「嘘じゃないから」
私の前を歩く淳に叫ぶが完全スルー状態。
振り向いてくれない淳を後ろからおもいっきり叩く。
「先生っ!」
「あー、マジうるさいつーの。」
耳を両手で抑え、私の声を聞かないようにする。
…ヒドイ!
なに!?この態度!
「…あとさ、」
「え?」
いきなり振り向く淳にに少しビビる私。
「先生って言うなって。」
「え…あ、うん。」
見下ろす淳と見上げる私。
そう、私と淳は先生と生徒でもある。
私の猛アタックの結果、やっと実った恋。
「真央、遅刻すんなよ」
「し、しないからっ!」
素早くスーツを着て、ネクタイを締める淳を見つめる。