Kissしてダーリン[短篇]
「真央、おはよー」
「おはよー、絵里香。」
淳に言われた通り、遅刻しないように急いだ。
結果、ホームルーム10分前!私にしては頑張った!
「真央、今日、機嫌良いでしょ?」
にやっと絵里香の口角が上がった。
なっ!?
「そ、そんなことないよ!」
そりゃあ、朝のキスは嬉しかったけどさっ
「…毎日、遅刻のアンタが間に合うなんて、何かあったとしか思えない!」
ブツブツと推理を始める絵里香を見つめる。
なんか怖い…
すぐばれるような気がする。
何て言うか、
女の勘ってやつ。
「あのー…、絵里香?」
呼びかけにも応じないときたら、すでに末期。
絵里香は一人でリアルな空想を描いていた。
がらっ
開くドアの向こうには
「…席つけー」
淳。