悠久の祈り -春宵夢想-


彼女の言葉に私の目は点になる。




今から祝言って、意味が分からない。




「私達からのお祝いです。日頃、お二人にはお世話にお世話になっていますし」




夏依さんは私の唇に紅を塗りながら、そう言った。





私こそ、愁達にお世話になってるのに…。




私は嬉しくて泣きそうになった。






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