悠久の祈り -春宵夢想-


完成という意味なのだろう。




でも、帯が少し緩い気がする。




「さぁ、移動しましょう。涼さん」




「待って、七重さん!帯が少し緩い気がするんだけど…」




「良いんですよ、それで」




「でも、夏依さん!」




すると、夏依さんは小さく笑い、私に耳打ちして来た。




耳打ちされた言葉に私は驚き、目を見開いた。




それは信じられない事実だった。








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