悠久の祈り -春宵夢想-


「まあ、涼の白無垢姿が見れるから良いか…」




胡座をかいた膝の上に肘を置くと、頬杖をつく。




すると、障子が開いた。




「花嫁さんの登場で~す!」





七重さんの騒がしい声がしたかと思うと、夏依さんに手を引かれた白無垢姿の涼が入って来た。




俺の見立て通り、涼の白無垢がよく似合っている。






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