悠久の祈り -春宵夢想-


「―――――――」




「!?」




俺は耳打ちされた言葉に驚き、彼女の方を向いた。




涼は俺の耳を囲っていた手を自分の下腹部に当てた。




慈愛に満ちた笑顔で優しく下腹部を撫でている。




「おめでとうございます、義兄上」




愁は笑顔で、俺の肩に手を置いた。






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