悠久の祈り -春宵夢想-
終章


それから四年後――。




「待ってよ、お兄ちゃん!」




「早く来なよ、桜!」




目の前を走る我が子達。




四年前のあの時に私が身篭っていたのは男女の双子だった。




男女の双子だからか、二人はあまり似ていない。




兄の新(アラタ)は彼によく似ていて、妹の桜は彼曰く、私に似ているらしい。







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