悠久の祈り -春宵夢想-


今、私は三人目の子供を身篭っている。




すると、歳三さんはふっくらと膨らんだ私のお腹に耳を寄せた。




お腹の中でポコポコと蹴る我が子。




「今、蹴りましたね」




「ああ。元気そうだな」




彼はお腹の中の我が子と話をするように、目を閉じた。




「「何してるの?」」




すると、今まで野原を走り回っていた新と桜が目の前に立っていた。







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