悠久の祈り -春宵夢想-


「お腹の赤ちゃんと話をしてるんだよ」




歳三さんは柔らかい笑みを浮かべると、我が子達を手招きをした。




二人は嬉しそうに近付いて来る。




そして、さっきまで彼がしていたように、新と桜もお腹に耳を当てた。




「早く産まれて来ないかな…」





桜はこの子が産まれて来る事を待ち望んでいる。




桜だけじゃない。




私も彼も新もこの子の誕生を待ち望んでいる。





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