悠久の祈り -春宵夢想-
私の膝では走り回っていた疲れたのか、新と桜が眠っていた。
歳三さんは小さく笑うと、優しく二人の頭を撫でた。
「よく眠ってるな…」
「はい…」
私は彼に甘えるように肩に頭を乗せた。
彼も私の頭を引き寄せ、その上に頭を乗せる。
「涼、お前はこれからの未来は平和だと思うか?」
「…分かりません。けど、平和であって欲しいです。この子達の為にも…」
「俺もそう思うよ」
彼は空をもう一度見上げる。
私も彼に続くように空を見上げた。