悠久の祈り -春宵夢想-


もしかして、似合ってないのかな?




せっかく彼がくれた物なのに、似合わなかったのは哀しい。




私は彼に顔を合わせられず、顔を伏せた。




「…似合いすぎだろ」




「え…っ、んっ!?」




顔を上げると同時に、唇を塞がれた。




触れるだけの優しい口付け。




唇が離れると、あまりの突然の事に私は顔を赤らめた。





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