悠久の祈り -春宵夢想-


前とは違い、私は普通に女の格好をしているから速くは歩けない。




だから、土方さんは私を気遣い、歩調を合わせてくれていた。



「そりゃあ、分かるぜ。愛してる奴の考えてる事くらい」




「ひ、土方さんっ!?」




今、私達は公共の場を歩いている。




それなのに、彼は平気でそういう事を言う。




恥ずかしさのあまり顔に熱を持って行く。







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