悠久の祈り -春宵夢想-


「風邪でも引いたか?」




涼を居間に座らせると、彼女の前髪を上げ、額に触れた。




少し熱いくらいだ。




まさか、口付け過ぎて、酸欠になったか…?




もし、そうだとしたら、涼には悪い事したな…。




「今日はもう寝るか?」




「はい…」




小さく頷く涼は座っているのも、辛そうだ。





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