悠久の祈り -春宵夢想-


「俺だったら、相手の話をちゃんと聞きます。相手にも何か事情があるかもしれないですし…」




相手の話を聞く…?




そういえば、私は彼の話を聞かないで、飛び出して来た。




もし、彼に何か事情があったとしたら…。




「どうしよう…。私、彼を傷付けたかもしれない…」




自分の彼を信じなかった愚かさに涙が出そうになった。






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