悠久の祈り -春宵夢想-


「馬鹿野郎…、心配かけやがって…」




頭の上から聞こえた彼の声は少し震えている。




「ごめんなさい…、歳三さん…」




私は彼の肩に顔を埋め、背中に腕を回した。





「貴女が涼さん?」




すると、昼間歳三さんと一緒に居た女の人が目に入った。





何故、彼女が此処に…?




不安になって、私は彼を見上げた。





< 82 / 128 >

この作品をシェア

pagetop