悠久の祈り -春宵夢想-


私のためにわざわざ探してくれたの…?




凄く嬉しい。




でも――。




「私、着れません」




「は?」




白無垢は何の汚れを知らない花嫁が似合い物。




血に汚れた私が着てはいけないものだ。




「お前、まだ昔の事気にしてんのか?」




私は何も答えられなかった。




すると、彼は私を抱き寄せた。






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