鈍感王子にご注意を
恵美ちゃんは更に顔を真っ赤にした。
「気づいてたけど...言えなかった。
だって最近恵美ちゃんどんどん
オシャレしてどんどん可愛く
なっていくから。卑怯だろ。」
「ひっひっ卑怯って...そっそんなこと
言う誠くんのほうがひっ卑怯だ///」
恵美ちゃんは両手で顔を隠す。
「隠さなくたっていいじゃん。」
「やっやだやだ///」
「.....可愛いのに。」
「えっ?」
恵美ちゃんは、うっかり顔を俺に見せた。
「ふっ、やっぱ可愛い。」
「まっ誠くん。」
俺は両手で恵美ちゃんを包んだ。
「もう俺の前以外であんな露出した
格好しないでくれる?」
「っ///どっどうかなー。」
「は...?」
「まっ誠くんがあんまり可愛いとか
言ってくれなかったら私、あの格好して
合コン行っちゃうから!///」
「っ.....だったら俺も合コン
今から行っちゃおうかなー。」
「やっ、いやいや!わっ分かったから。
誠くん以外の前ではもう
あんな格好もしないから!」
「うん。約束。」
そのまま唇を重ねた。
そして.....俺のものだってわかるように
恵美ちゃんの指に
そっと指輪をはめた。
誰にも渡さない...。
END