鈍感王子にご注意を
私が今日のデートのために
ネイルをした事を。
ラインストーンをつけて
今日は何度も誠くんが気づくように
髪に耳をかけることを
繰り返していた。
でも...誠くんは全然
気づいてくれない。
「恵美ちゃん♪2つ席が空いたから
すわろっか。」
「うん.....。」
こんなに優しくしてくれて
周りは最高の彼氏だって言う。
いいなーとか愛されて羨ましいとか。
玲奈ちゃんまで言う。
玲奈ちゃんも十分和也くんと
上手く言っていていいと思う。
私はあの2人も羨ましい。
けど...自分でだって誠くんが
一番だって思う。
なのに...これが不満っていうの?
誠くんはちょっとどこか
抜けてるから...気づいてくれない
ことがいっぱいある。
この間だって気合入れていつもより
ヘアスタイルを変えたつもりなのに...
何にも言われなかった。
『恥ずかしくて言いづらいだけでしょ?』
玲奈ちゃんはそういって
励ましてくれた。