鈍感王子にご注意を

『ふふ、そんなに驚かなくたって
いいのにー♪』

「...どこで知った?」

『和也がこの間の合コンでトイレ
行ってる間に携帯鳴ったの。
誰からかこっそりみたらその子でー。
その子そんなに好きなの?』

「スキだよ。あとお前には関係ねえだろ。
何もすんじゃねえよ。」

この女は、どんなことでも平気で
しそうだから少し怖い。

『何もしないってばー♪でもさ、
遠恋ならその子は東京に
おいといてあたしと遊べばいいじゃん♪』

コイツは...アホなのか?

「お前みたいな腐った考え俺には
ねえから。」

『でもさ、その子だっていま他の男と
いるかもしれないよ♪』

「うっせ。」 ─ブチッ

俺は携帯を切ってベッドになげた。

玲奈はそんなことしねえ。
分かっているのに.....

つい不安になってしまう。

玲奈は今頃...誰といて
何を話して何を食って...
笑っているのだろうか?
泣いているのだろうか...?

心が繋がっているから大丈夫だと思って
玲奈をおいてきた。

だけど...最近不安でたまらない。
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