鈍感王子にご注意を
「ねえ、キミ1人?」
「へ.....?」
急に声をかけてきた男2人組。
サングラスをカチューシャみたく
つけて金髪の髪が一本一本
綺麗に手入れされている。
「キミ寂しそうな顔してたからさー♪
今から俺達と遊ばねえ?」
「はー!?」
ナンパかよ。
ありえないっ!
「結構です。ていうか寂しくない。
今は1人がいいから!」
それにこんなヤツといるより1人の
ほうが断然ましでしょ!
2人の間を通り抜けようとしたとき
手首から冷たい感触を感じた。
「そんなこと言われたら傷つくー。
好きなもの買ってあげるからさ。
どう?」
どうって.....
「結構って言ってるんだから結構!」
「はあ?いいから黙ってついてこいよ。」
急にキレだした男達。
ヤバい.....。
怒らせちゃった。
「ちょっ!はっ離して!」
強引に引っ張られ進む男達。
ヤダ...。
これからどこいくの.....?
「離してーっ!」
─バシッ
急に目の前で倒れた男。
「行くぞ。」
また手首をつかまれ走り出す。
でも今度は怖くなかった。