不良×男子校=イケメンの集まり!?
「おい。来い。」
.....せんせーその言い方は喧嘩売っているチンピラにしか聞こえませーん。
そんな事言わないけど。
一応これは呼ばれたんだな、と思った私は教室の扉を開けた。
ガラッという音と共に自分に注がれる複数の視線。
その視線に一切応えませんというように私はずっと下を見ながら前へ出た。
「ん。」
私を見ながら、ん。としか言わないゆーや先生。
それを自己紹介をしろと捉えられたのはきっと私だけだと思う。
「....中下 陽。」
それだけを言うと、私はゆーや先生へと目を向けた。
それだけでゆーや先生は分かったのか、一つだけ空いている席を目で指した。
そして指された席へ向かう私。
.....後々思い出した私はこれが意思疎通というやつなんだなと思った。