不良×男子校=イケメンの集まり!?
「こ、黒龍っすか?」
咄嗟に出てきたのはそんな言葉。
いかん、動揺しすぎや。
落ち着こう。うん、心臓バックバクいってるけど。落ち着こう。
「もしかして、知らねえか?」
眉を寄せて聞いてきた仁君の言葉に激しく頭を横に振る。
いえいえいえいえ、そそ、そんなこたぁねえですよ。
ええ、知ってますよ?
知ってますとも!!
ただ、私の頭の中に浮かんだその“黒龍”だと信じたくないだけです!!
「い、一応、確認の為に黒龍の説明をしてくれませんかね?」
そう、確認。確認すればいいんだ。
もしかしたら、私の思う“黒龍”と違うかもしれないし!!
その可能性は限りなく0に近いですけども!
「説明つっても、«関東No.1の族»としか言い様がねえけど....。」
あ、その説明だけで充分でしたわ。