不良×男子校=イケメンの集まり!?

―仁―




それは突然だった。










俺はある一人の男、中下という奴に黒龍という俺の族に勧誘していた。




理由は朝の出来事がきっかけだ。







あの夏樹を殺気だけで怯えさせたあいつ。




正直、俺でさえ震えたぐらいだ。




だけど、





「神様なんて不公平だー!!!!」





この奇声を発する人物が本当にあれほどの殺気を出したとは到底信じられない。




実際にあの場面を目撃していなければ、信じていなかっただろう。






それに.....。




俺は少し、目線を下にやり、その人物を見下ろした。





ボッサボサに伸び放題の黒髪。

前髪なんかは目にかかっていて表情が伺えない。つーか見えてんのか?これ。




一度も、外に出たことがありませんってぐらい白くて細い腕はケンカなんてしたことないように見える。





そして、極めつけはその牛乳瓶の底を切り抜いたように厚い黒縁眼鏡。




そんな容姿をした奴の第一印象は....まあ、良くはないよな。





あえてここは俺の優しさで言わなかったんだから感謝しろこのやろー。








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