俺の姫様 Ⅱ
《姫梨side》
真夏の強い太陽も、徐々にその力が衰えてきだした9月中旬。
月夜と初めてデートして、両想いだと知って…付き合うことになったあの日から、3日が経った今日。
晩夏とはいえ、未だ暑さの残る放課後に、私は月夜に呼び出されて屋上に来た。月夜はまだ来てないみたい。
「生徒立ち入り禁止」
そう、赤い文字で書かれたはり紙が貼られているにも関わらず、常に鍵が開いたままのアルミの扉。
その扉を開けてここに入ったことは、何度かある。月夜に言われて来るのは、2度目。
食堂で、月夜に再会したあの日。
私は、月夜のことをすっかり忘れてたんだよね…。あの時は本当に悪いことしたって思ってるんだ。
月夜が来たら、謝ろっと。
出会ってからあまり月日は経ってないし、まだまだ知らないことばかり。
でも、きっと月夜以上に良い人なんていないって、そう思うんだ。
『月夜、早く来ないかなー?』
真夏の強い太陽も、徐々にその力が衰えてきだした9月中旬。
月夜と初めてデートして、両想いだと知って…付き合うことになったあの日から、3日が経った今日。
晩夏とはいえ、未だ暑さの残る放課後に、私は月夜に呼び出されて屋上に来た。月夜はまだ来てないみたい。
「生徒立ち入り禁止」
そう、赤い文字で書かれたはり紙が貼られているにも関わらず、常に鍵が開いたままのアルミの扉。
その扉を開けてここに入ったことは、何度かある。月夜に言われて来るのは、2度目。
食堂で、月夜に再会したあの日。
私は、月夜のことをすっかり忘れてたんだよね…。あの時は本当に悪いことしたって思ってるんだ。
月夜が来たら、謝ろっと。
出会ってからあまり月日は経ってないし、まだまだ知らないことばかり。
でも、きっと月夜以上に良い人なんていないって、そう思うんだ。
『月夜、早く来ないかなー?』