俺の姫様 Ⅱ
「ひーめりっ♪」
『あれ?翔ちゃんと一緒にいなくていいの?』
「は?何が悲しくて男2人で屋上にいなきゃなんねーんだよ。」
『でも楽しそうだったじゃん♪』
「いや…。俺は姫梨といた方が楽しいし。」
『………。』
「…帰るぞ!」
頬を赤らめて黙ってしまった彼女の手を取って、廊下を進む。
「…俺まで恥ずかしくなってきたじゃん。」
『ん?何か言った?』
「なんでもねーよ。」
『えっ何?教えてよー。』
「…嫌だ。」
いつの間にか、姫梨はいつもの姫梨に戻っていて、赤くなっているのは俺の方になった。
本当調子狂うな。姫梨といると。