俺の姫様 Ⅱ
『最近、星見てる?』
「最近は毎日見てるな。そろそろ、しし座流星群が極大になるし。」
『やっぱり流星群忘れてなかったかぁ。』
「当たり前だろ。」
『月夜は天体が大好きだもんね!』
「おぅ。…今度一緒に見る?流星群。綺麗に見えるとこ、連れてってやるよ。」
『本当!?行くっ!絶対行く!!』
「じゃあ…日時決まったらメールするから。予定入れんなよ?」
『うんっ!楽しみにしてるね♪』
何気ない昼休み。
場所もいつものここ、屋上。
他の生徒にとっては告白スポットだけど、俺らにとっては滅多に人が来ない、穴場スポットと化していた。
俺と姫梨だけではなく、特に仲の良い友達とのたまり場にもなっている。
そんな場所で、いつもと変わらない穏やかな時間を過ごしていた。