子悪魔ライアス★下克上~Der Traum des Teufels~
ルファン城ではアフストイが目を覚まし、ドリウスにぶちぶちと文句を言っていた。

「なんでライアスちゃんが一緒に行く必要があるのよ…。」
「飛べもしない、転移も使えないんじゃ北を目指すのに時間がかかっちまうだろ。」
ドリウスは当然のことを言う。

アフストイがぶちぶち言っている間にライアスとイブナクが転移してきた。

「ライアスちゃんおかえり!」
「おう。」
ライアスはアフストイのおかえりに適当に返事をした。

「次は北に行く。」
「ちゃんとドリウスから聞いたよ、ライアスちゃん。」
「暴食か、怠惰か、憤怒だ。」
「それもわかってるよライアスちゃん。」
「よし、そこまでわかってるなら北に転移しようか、アフストイ。」
アフストイは心底嫌そうな顔をした。
「ライアスちゃん、わたしお腹すいてるんだけど。」
「あ、僕も…。」
アフストイとイブナクから不満が漏れる。

「なんで一食くらい我慢できないんだ…。」
ライアスは溜息をつく。
「食事すら面倒臭がる怠け者のライアスには一生わからんな。」
ドリウスがニヤニヤしながら、ライアスのつぶやきに答える。

「しゃーなし、ノアさんのところにたかりに行くぞ。」
ドリウスの一声で、4人は調理室に転移した。
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