子悪魔ライアス★下克上~Der Traum des Teufels~
■ダーク -怠惰-
「もう覚えてるか、わからないけど、ライアスはルファン城の前に放逐されていた。」
「生まれて間もない悪魔だってことはすぐにわかったよ。」
「ライアスは七罪の【怠惰】の力を持っていたんだ。」
ダークのその一言で、時間が止まったかのようだった。
全員がその場で凍り付く。
生まれながらの最上級悪魔。
七罪のうちの1人。
怠惰のライアス。
「俺が…七罪の怠惰…だったと?」
「確かにライアスの面倒くさがりは有名だったな。飯を食うのすら面倒がるって。」
下級悪魔だったドリウスはライアスの評判だけは聞いていた。
「でも、そしたらどうしてあっさりダークさんに尻尾を奪われたのか、よくわからなくなっちゃうね。」
「生まれ持った魔力がいかに強大でも、使い道を知らなければ下級悪魔と一緒だ。」
ライアスとドリウスを直視して、ダークが言う。
「私はルファン様が亡くなった直後に怠惰の力を手に入れた。不意打ちという最も悪魔らしい方法でね。」
ライアスは…何も言えなかった。絶句するしかなかった。
「あるいはルファン様が存命だったら、私たちの未来も違ったかもしれないね。」
ダークはライアスの手を取り、バルコニーへと連れていく。
ライアスはされるがままだった。
「だから、神になるまでは尻尾は返せない。そう言っても、ライアスも引く気はないだろう。」
ずっと無言だったライアスはダークを見上げてようやく言葉を発した。
「ああ、そうだな。もうどっちかが死ぬまで、殺り合うしかねぇな。」
ライアスの蒼と紅の目が好戦的な光を宿す。
ライアスとダークは互いに長い長い詠唱を唱えている。
スノーは気がついた。
「2人とも、竜になって戦うつもりだわ…。」
2人の詠唱は息を合わせたかのように同時に終わり…漆黒の竜と色違いの翼を持った蒼い竜が空を飛んでいた。
「生まれて間もない悪魔だってことはすぐにわかったよ。」
「ライアスは七罪の【怠惰】の力を持っていたんだ。」
ダークのその一言で、時間が止まったかのようだった。
全員がその場で凍り付く。
生まれながらの最上級悪魔。
七罪のうちの1人。
怠惰のライアス。
「俺が…七罪の怠惰…だったと?」
「確かにライアスの面倒くさがりは有名だったな。飯を食うのすら面倒がるって。」
下級悪魔だったドリウスはライアスの評判だけは聞いていた。
「でも、そしたらどうしてあっさりダークさんに尻尾を奪われたのか、よくわからなくなっちゃうね。」
「生まれ持った魔力がいかに強大でも、使い道を知らなければ下級悪魔と一緒だ。」
ライアスとドリウスを直視して、ダークが言う。
「私はルファン様が亡くなった直後に怠惰の力を手に入れた。不意打ちという最も悪魔らしい方法でね。」
ライアスは…何も言えなかった。絶句するしかなかった。
「あるいはルファン様が存命だったら、私たちの未来も違ったかもしれないね。」
ダークはライアスの手を取り、バルコニーへと連れていく。
ライアスはされるがままだった。
「だから、神になるまでは尻尾は返せない。そう言っても、ライアスも引く気はないだろう。」
ずっと無言だったライアスはダークを見上げてようやく言葉を発した。
「ああ、そうだな。もうどっちかが死ぬまで、殺り合うしかねぇな。」
ライアスの蒼と紅の目が好戦的な光を宿す。
ライアスとダークは互いに長い長い詠唱を唱えている。
スノーは気がついた。
「2人とも、竜になって戦うつもりだわ…。」
2人の詠唱は息を合わせたかのように同時に終わり…漆黒の竜と色違いの翼を持った蒼い竜が空を飛んでいた。