子悪魔ライアス★下克上~Der Traum des Teufels~
目を開けるとドリウスがライアスに寄りかかって眠っていた。

ドリウスが魔力をわけたのか、体の傷は薄くなっている。
今は傍にいるのが当然となった契約者の髪を軽く引っ張る。

ドリウスは起きなかった。

ライアスは先ほど見た夢に思いを馳せる。
ただの夢にしては変にリアルだった。

確かめるか?

誰に?

ノアはライアスに会った時、何も言わなかった。
アーヤもそれは同様だった。

無口なノアは口を割らない可能性もある。

「回避できるならしようと思っていたが…。」

そう、俺は怠惰のライアス。
面倒事は避けたい。
だが、ライアスの好奇心のほうが勝った。

「アーヤにはまた会わなきゃいけないな。」

ライアスの色違いの瞳にはいつものだるそうな色ではなく。

好奇心に溢れた色をしていた。
< 222 / 222 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

勇者34歳

総文字数/155,395

ファンタジー353ページ

表紙を見る
勇者34歳外伝〜シュバルツバウム家当主〜

総文字数/794

ファンタジー4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop