ニセコイ
机と床、それから椅子はきれいになってる……。

大雅が黒板の前で腕を組んで教室全体をにらみつけていた


ちょっと、演技力ハンパなすぎ!私はちょっと心で笑っていた


「おい、」


低く威圧のある声にビクビクするクラスメート


大雅はふっと笑って


「牛乳が勿体ねー!」


って……オイオイ。
そっち?この流れだと……

ま、いいか偽物だし
王子様みたいになったって結局


偽りの王子様何だから
私は大雅を嘲笑しながらみていた


「大雅……瑞穂と同じ事を」


「そりゃ当たり前だろ、彼女だし……で?瑞穂に文句あるなら俺が聞くけど誰かいる?」


笑顔が黒く見えるのは気のせいだろうか。ていうかむしろコイツ役者にでもなればいいのに


隣の美咲は真実を知ってるからかまゆをヒクヒクさせながら変な笑顔になっていた
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